2014年8月7日木曜日

【滋賀県提供の情報より】台風11号接近にかかる対応について

 ヒメノです、いつもすいません。
台風11号が日本に向けて接近中です。接近前にできうる対策について県より情報をいただきましたので、こちらでもご紹介いたします。
 なお、8月6日時の内容ですので、気象情報については最新のものをご確認いただき、接近中はできるだけ安全な場所でお過ごしいただきますようお願いいたします。
できる範囲で、あす(8日)のうちに対策を取ってくださいませ。

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[ 台風11号の接近に備えての対策について(平成26年8月6日滋賀県発表)]

 8月10日頃に、台風11号が九州地方に接近する恐れがあります。

 農作物等の被害を最小限に抑えるため、万全の対策を講じるよう指導してください。

なお、対策の詳細については、「主要農作物気象災害対策の手引き」「農作物病害虫雑草防除基準」を参照してください。

 なお、ほ場や施設の点検は、事故防止の観点から台風情報を十分確認し、大雨や強風が治まってから行うよう指導してください。

 

【水稲】

1.台風通過前の対策

①穂ぼらみ~穂揃い期では最も風害を受けやすい時期であり、台風が接近するまでに深 水で管理する。

2.台風通過後の対策

①台風が通過し天気が回復しても、吹き返しにより蒸散が激しくなり、急激に水を奪われ白穂等の不稔の発生や籾殻の擦傷による褐変被害が出るので、風が治まるまで(2~3日)は深水で管理する。

②ただし、極早生品種等の収穫が迫ってきているほ場では、倒伏した場合は、穂がいつまでも水に浸った状態にあると穂発芽するので、速やかに排水を行う。

 

【大豆】

1.台風通過前の対策

①滞水を避けるため、速やかに排水されるように、排水溝の点検・補修を行う。                                                           

2.台風通過後の対策

 ①ほ場が滞水していれば速やかに排水する。

  ②葉焼病の発生の恐れがあるので、発生を認めた場合には、発生初期に防除を行う。

 

【花き】

1.台風通過前の対策

①園芸施設については、施設周辺を見回り、飛来物による損傷を防ぐほか、フィルム   の取付金具の点検や抑えひもの固定等、防風対策を講じる。

ガラス温室は、天窓部分が風の被害を受けやすいため点検を行い、ひび割れのあるガラスは粘着テープで補強する。

 ②露地栽培の草丈の低い花きについては、寒冷紗等で被覆する。

草丈が高く支柱を立てている花きについては、畝の両端の親支柱や中間支柱をしっかり立て直し、中間にクイを入れて補強し風害に備えること。

 ③ネットは緩みを直し、花の頂点から3分の1程度下がったところで支持する。

 ④収穫前の小菊等は、早めに収穫する。

2.台風通過後の対策

①病害が発生しやすくなるので、折れた茎葉の除去、適切な薬剤散布等により、病害の発生抑制に努めること。

②冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努める。また、倒伏した株を早急に立て起こし、茎や花穂の曲がりを防止すること。

③天候が回復した後は、ハウス内温度が急上昇し、作物に高温障害を生じやすいので、  換気操作を行うこと。また、被覆資材、支柱、防虫ネット等の栽培施設や資材の点検及び修復を行うこと。

3.小菊の対策

収穫が遅れている場合は以下の方法で出荷する。

①台風通過前に固めの切り前で収穫し、調整、水揚後、常温で良いが、できるだけ涼しい場所で保管し、箱詰め前に必ず再度切り戻しを行い出荷する。

②台風通過後、午前に収穫し、通常出荷する。

収穫時に葉や花が濡れているときは扇風機などで乾かし、ムレを防ぐ。風雨による   花弁や葉の傷みは、高温、ムレで症状が重くなるので、収穫後の水揚げや調整作業時は、通常より切り花をばらけさせて取り扱う。

ほ場で倒伏した小菊はできるだけ早く起こし、土の汚れを取り除き殺菌剤で病害予防を行う。

 

【野菜】

Ⅰ施設野菜(雨よけを含む)

1.台風通過前の対策

 ①パイプハウスが耐えられるのは風速22m程度で、補強パイプを入れたコンクラハウ  スでも風速30m程度。内作に影響がなければ、フィルムは除去しておく。内作がある場合はハウスを密閉し、隙間や破れ、緩みを点検し補修する。

(ハウスバンドの締め直し、バンド固定用のパイプや番線、らせん杭の点検、フィルムの補修、ドアの補強等)

 ②換気扇があるハウスでは、出入口を密閉して換気扇を稼働させ施設内を負圧にする。

 ③風圧を弱める対策として防風ネット等を設置する。

 ④パイプ埋め込み部分が水で緩くならないよう、ハウス周囲の排水溝を点検して手直し  する。

 ⑤強風により、資材・木片・小石等が飛来して被覆資材が破損しないように、施設周辺  を清掃しておく。

 ⑥生育中の野菜がない簡易パイプハウスなどでは被覆資材を巻き上げて軒の部分にくく  り付ける。

 ⑦鉄道沿線や幹線道路沿いのハウスではフィルム等が飛散し、2次的な大事故の原因と  ならないように十分に注意する。

2.台風通過後の対策

 ①速やかにほ場の排水を行い、停滞水のないようにする。

 ②吹き返しの風の強さや方向に注意しながら、サイドビニールの巻き上げ・天窓の解放  を行って、施設内温度をできるだけ早く降下させる。

 ③茎葉に付着した泥などは、速やかに水で洗い流し、殺菌剤を散布する。

 ④野菜苗等のしおれが甚だしい場合は、寒冷紗やべたがけ資材等を被覆して、植物体温  の低下と蒸散の抑制を図る。

 ⑤茎葉の被害により、細菌病などの病害が発生しやすくなるので被害株や被害葉を除去  し、防除を徹底する。

 ⑥草勢を回復するため、台風通過後に液肥の葉面散布・追肥を行う。また、土壌表面が

固まっている場合は軽く中耕する。

Ⅱ露地野菜

1.台風通過前の対策

 ①排水溝をさらえるなど排水に努める。また、排水口は必ず作っておく。

 ②収穫中の野菜は早めの収穫を行う。

 ③播きつけ直後のものは、種子の露出を防ぐために寒冷紗等で被覆する。

  幼苗期のものは、台風前に土寄せや土入れを行って株の揺れを防ぐ。

 ④風速が強くなる場合は、事前に誘引ネットやテープを切って、畝の上におろし、上か  ら防風ネットや寒冷紗等で押さえるなど動かないように固定し、台風の通過後に復元する。

 ⑤ほ場周辺に防風ネットなどを設置する。

2.台風通過後の対策

 ①速やかにほ場の排水を行い、停滞水のないようにする。

 ②被覆資材で被覆している場合には、できるだけ早く除去し、植物体に付着した泥を水で洗い流し、殺菌剤で病害を予防する。

 ③風雨で損傷を受けた場合は、殺菌剤を散布し予防に努める。

 ④支柱を立て直し、誘引する。

 ⑤株元が露出したり土壌が固まっていたら、天候の回復を待って株元へ土寄せを行い、  畝全面を軽く中耕して通気性をよくする。

 ⑥豪雨により肥料の流亡が考えられる場合は、速効性の窒素やカリ肥料を追肥する。

 ⑦草勢の回復を図る場合は、薄い液肥の施用や葉面散布が効果的である。

 

【果樹】

1.台風通過前の対策

 ①強風程度と果実の成熟程度に応じて、やや早めの収穫を行う。

  ②幼木や品種更新のために高接ぎしたものは、支柱を立て枝折れが起こらないよう枝を  しっかり誘引し固定する。

  ③ナシ、ブドウ、キウイフルーツなどの棚栽培する果樹は、強風が棚面をあおり、被害を大きくするので、太い棚線の交差部分に重さ2kg程度の錘をぶら下げ上下動を少なくする。棚線の強度、防風ネットの結び目等を確認し、棚面を鉄パイプで補強したり、支柱を増やしたり、棚線を張り直して緩みをなくすなど、棚自体を補強し枝を棚面へ  しっかり誘引しておく。

  ④ハウス栽培では、控え線やハウスバンドを締め直し、ビニールの張りを点検する。

   また、ハウスの周辺から物が飛んできて破損することがないように見回り予防する。  強風時はビニールを張って完全密閉し、換気扇がある場合は稼働させハウス内を負圧  にする。

  ⑤ハウスの強度を上回る強風が予想される場合は、天窓やサイドの換気部分を全開にし  て、ハウスの上部と妻部分のビニールを外すか破り、ハウス本体が倒壊破損しないよ  うにする。

  ⑥シートマルチ栽培では、シートマルチが強風であおられると風ズレ果や枝折れが発生  しやすくなるため、シートマルチの押さえを点検して補強する。

2.台風通過後の対策

  ①降水量が多く、ほ場に長期間滞水する場合は根の活力低下、枯死を防ぐため、側溝の  ゴミ、泥の除去、除草を行うなどして水の流れを良くしたり、浅い溝を掘って表面水  を園外に排水する。

  ②倒木した場合は速やかに起こし、支柱などにくくりつける。枝が裂けた場合は傷口を  合わせ結束する。折れた場合は切り戻し、癒合剤を塗布する。

  ③雨による病気の蔓延や風による樹体の傷口から病気の感染の恐れがあるので、農薬安  全使用基準に従って殺菌剤を散布する。

 

【畜産】

1.台風通過前の対策

 ①畜舎等の施設に雨、風が吹き込まないように、入り口や窓をしっかり閉めておく。

  弱い部分は強風で破損しないよう補強する。また、吹き込んだ雨で飼料等が濡れない

  よう畜舎内を整理しておく。

 ②飛来物による施設等の損傷を防ぐため畜舎周辺の整理に努める。浸水のおそれがある 

 場合は、堆肥舎に水が流れ込んだり、ふん尿が流れ出さないよう土のうを置く。

 ③飼料作物の栽培ほ場は、排水を徹底しておく。

2.台風通過後の対策

 ①畜舎に雨が吹き込んだ場合は、風通しを良くし乾燥に努める。

 ②飼料作物栽培ほ場は、滞水しないよう速やかに排水を行う。

③強風等で倒伏し、回復が見込めない飼料作物は早急に刈り取る。また、長時間滞水し

たり、泥の付着した飼料作物は給与しない。

 

【茶

1.台風通過後の対策

  ①幼木園で、株元の土が流亡したり、茶樹が横倒しになっている場合は、速やかに土寄  せを行い踏み固める。

②天候が回復した後、防霜ファン、茶工場等の施設や資材の点検および修復を行う。

茶園見回りの際は危険な場所には近づかず、特に前年の台風18号により被害を受けた茶園周辺では、足下等、安全に十分注意し、転落、滑落事故に遭わないよう慎重に行う。

 

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